家族の距離
私の父は岩手出身で今でも伯母や伯父、いとこは盛岡にいる。
玄ちゃんは私のちょうど一回り上で誕生日が1日違い(上には15個以上離れてると記載ありwちゃんと本人に訂正しました。)
よく笑った顔が似ていると言われ、玄ちゃんが学生の時はよく東京に来てくれて遊んでもらった。
大人になるにつれて、遊んでもらうという歳でもなくなって遂には私が成人となり、お酒が飲めるようになった。
毎年夏にシアトルから帰ってくるいとことともに私も盛岡へ一緒について行った時のこと。
玄ちゃんは奥さんと、私たち一行は駅前の居酒屋で待ち合わせをしていた。
この居酒屋というのがすごい。私の祖父の絵が飾ってある私たちにとって特別な場所だからだ。祖父は生前画家としても活躍していた。
伯母が予約してくれた席はまさしく大きなキャンパスに堂々と描かれた祖父の絵が待ち構えていた。
みんなで会うのも久しぶりだけど、家族っていうのは時間も関係なく話ができる。
そこで玄ちゃんがこうやっておじいちゃんの絵の前でみんなでご飯が食べれることが嬉しい、嬉しいって何度も私たちに呟くように、噛みしめるように伝えた。
これが、とても意外だった。玄ちゃんは昔から暖かくて優しい、少しおっとりとしたイメージであったがその時初めて見たことのない玄ちゃんにあった気がした。
心の深いところの ともしび のようなものを感じた。
玄ちゃんは新聞に自分の文書が乗ると必ず私に連絡をくれる。その度に少しだけ最近のことを話して時が経ち、また次の文章がくる。
また、盛岡に家族で帰らなければ。
ayanon
0コメント